この記事では、世界の揚げ物について、個々の東西・歴史や文化の背景まで含めて解説しています。
特に多かった、次の疑問には重点的に答えてあります。
特に気になる見出しから、順に読み進めてもらえれば、疑問がすっきり解決しているでしょう。
調べてみると、古今東西・肉からスイーツまで数えきれない揚げ物が存在していました。
一見して同じ料理でも、時代と地域で常に進化・変化しています。
世界の揚げ物にまつわる豆知識!起源や歴史を調査
こちらでは、国内外の揚げ物にまつわる歴史を簡潔に紹介します。
普段食べている天ぷらやフライが、どのような進化を遂げてきたのかを知ると、より一層味わい深く感じられるでしょう。
話の種や、より美味しく感じるためのスパイスに役立ててください。
世界各国での揚げ物の歴史
最初に揚げ物を考えた人物については、記録が残っていないので特定できません。
その後、各地で以下のような変移があったとされます。
- 4世紀ごろに古代ローマで書かれたレシピ本にて、鶏肉を揚げる記述が確認される
- 中世ヨーロッパで、庶民の食べ物としてフリットなどが登場
- 19世紀ごろのアメリカでは、奴隷階級の食べ物として、鶏の皮や手羽などを揚げるようになる(これが、現代でお馴染みのフライドチキンの原型となったとされる)
このように、本格的に揚げ物が台頭し、現代の形に近づきはじめたのは比較的近年のようです。
こうしてファストフード店が立ち並ぶ、現代の街並みへとつながったのでしょう。
日本での揚げ物の歴史
日本で揚げ物自体が認知されたのは、奈良・平安時代とされています。
ただ、この頃日本で作れた食用油は希少なごま油しかなく、一般に普及しませんでした。
その後、時代は鎌倉時代まで飛びます。
肉を使えない精進料理の、貴重なカロリー源として、食用油が注目されました。
日本の揚げ物に転機が訪れたのは、室町時代です。
南蛮貿易をきっかけにポルトガルから天ぷらの原型となる料理が伝わりました。
また、戦国時代末期の楽市楽座により、商業の自由化に伴い流通も活性化。

やがて江戸時代に菜種油の生産が確立され、天ぷらが庶民の食べ物となりました。
明治時代になると洋食文化が急速に浸透して、コロッケなどの揚げ物料理も爆発的に発展し、現代に至ります。
こうして振り返ると、我が国の揚げ物の歴史は、揚げ油が進化する過程の歴史ともいえるかもしれません。
海外の揚げ物料理トップ10!【ランク圏外も含めて合計100選!】

世界には、その土地の文化や食材を活かした驚くほど多種多様な揚げ物料理が存在します。
本章ではそんな世界中の揚げ物の中から、筆者の独断と偏見で選んだトップ10+90選の、合計ベスト100選をご紹介します。

特にチェコ・オーストリア・ハンガリーの中欧3ヵ国は、筆者が新婚旅行で訪れた関係で、思い出補正がかかっているので、予めご了承ください。
記憶が鮮明な分、よりリアルな解説ができるはずです。
また、11個目以降は、最後の見出しにまとめて紹介しています。
さすがに90個ものメニューとなると解説も簡易的にはなりますが、興味があればご一読ください。
パコラ【インドなど】

「パコラ」は、主にインドなどで食べられている、天ぷらに近い揚げ物料理です。
ひよこ豆を原料とした衣なのでグルテンフリー・軽くて香ばしい食感が、大きな特徴でしょう。
具材も、海老やジャガイモ・玉ねぎや人参といったお馴染みのものから、パインや唐辛子など多彩です。
特に、日本のインド料理店でも、唐辛子を丸々揚げたパコラは珍しくありません。

知らずにかじって、不意打ちを喰らわないように気をつけてください。(※筆者は近所のインド料理店でやってしまいました)
天ぷらとは似て非なる、サクサク感と香ばしさが堪能できます。
フライドコーク【アメリカ】

「フライドコーク(フライドコーラ)」は、あの清涼飲料水のコーラを揚げてしまった、すさまじいコンセプトの揚げスイーツです。
もちろん、ジュースとしてのコーラをそのまま揚げるわけではありません。
コーラシロップを練り込んだ生地を団子状にして、ドーナツのように揚げます。
アメリカ各地のステート・フェア(州祭)に出場しており、出オチで終わらない実力もあります。
なお、一般的なフライドコークのカロリーは1カップあたり800kcalを超えるとされています。
世界に数ある揚げ物料理の中でも、色々と規格外の一品といえるでしょう。
ペイシーニョシュ・ダ・オルタ【ポルトガル】

「ペイシーニョシュ・ダ・オルタ」は、ポルトガル生まれで、主にモロッコインゲンを揚げた天ぷらのようなものです。
見た目に由来してか、このお洒落な名前を直訳すると「畑の小魚」となります。
塩やつゆを付けて食べる日本の天ぷらと違い、ポルトガルのものは衣に味がついたフリットのようなものです。
バッター液にビールやナツメグを混ぜ込むこともあるとされます。
シュニッツェル【オーストリアなど】

「シュニッツェル」は、中欧オーストリア発祥のカツです。
基本的には仔牛肉が使われますが、豚肉や鶏肉でも作れます。
ミートハンマーで肉が薄くなるまで叩き、少量の油で揚げ焼きにします。
このため、日本のとんかつに比べるとサクサク、あっさりとした味わいでした。

ボリューム満点の見た目に反して何枚でもいけました!
お洒落なレストランの定番メニューでもありますが、屋台でバーガーとしても提供されていました。

クランベリージャムさえ手に入れば再現は簡単なので、機会があればぜひ試してください。
フォアグラのフライ【ハンガリーなど】

高級食材のイメージが強いフォアグラですが、実はハンガリーでは、安価に手に入る庶民の味だったりします。
市場やスーパーで、普通のお肉と一緒に並んでいるくらいで、やはりフライも存在しました。
衣のサクサク食感と、フォアグラのクリーミーさが同時に口の中に広がります。
なお、揚げ物の話題から逸れて恐縮ですが、こちらは筆者が現地のレストランで頂いた「パンケーキ+フォアグラソテー」の創作料理です。

なんと「実験作だから」と、無料でおまけしてくれました。

フォアグラがパンケーキに隠れている画像しかなくて申し訳ありませんが……。(撮影当時は、まさか世に公表するとは思わず)
パンケーキの甘みとフォアグラの旨味、濃厚な二者が混ざり合って、これがまた意外にマッチしていました。
フォアグラNo1といえばフランスのイメージが強いですが、ハンガリーも負けてはいません。
エスカベーチェ【スペインなど】

「エスカベーチェ(エスカベッシュ)」とは、主に魚を揚げてお酢に浸した、マリネのような揚げ物料理です。
我が国とのつながりも深い料理で、室町時代に伝来したエスカベーチェが、今でいう南蛮漬けの元となったとされています。

日本の南蛮漬けとの違いとしては、冷蔵庫で一晩冷やしてから食べられることでしょうか。
イタリアやポルトガルといった地中海沿岸の国々でも親しまれ、国ごとに特徴や差異があります。
再現するなら、やはり白ワインを用意し、スペインのバル気分を味わうのがおすすめです。
タフゴレン【インドネシア】

「タフゴレン」は、「タフ」と呼ばれるインドネシアの固めの豆腐を揚げた料理です。
見た目は日本の厚揚げにも似ており、スープやサラダの具にも使われます。

海老の発酵調味料をベースとした唐辛子ソースをかける、もしくは生の唐辛子を丸ごとかじりながら食べる場合もあるそうです。
なお、上の画像のように、タフゴレンの中に野菜などを詰めたものは「タフイシゴレン」と呼ばれます。
油条【中国など】

「油条(ヨウティヤオ)」は、主に中国や台湾などで親しまれている細長い揚げパンです。
日本の揚げパンと違って、特に味はついておらず、豆乳とセットで食べます。

さらに、台湾ではお粥に浸す・おにぎりの具材にするなど、お米とセットになっている場合も。
中国や台湾では、朝食の定番ともいわれています。
日本の通販でも簡単に手に入るので、ご飯やトーストに飽きたときの朝ごはんに、おひとついかがでしょうか?
ヤンニョムチキン【韓国】

「ヤンニョムチキン」は、甘辛い特製タレをたっぷりと絡めた韓国式のフライドチキンです。
揚げたての鶏肉にコチュジャンをベースとしたソースを和え、出来たてはもちろん、時間が経っても違った美味しさを楽しめます。
また、トッピングとして砕いたピーナッツや胡麻を散らすと更に香ばしくなるでしょう。
韓国では、お酒のつまみからおやつまで、幅広い人気の一品です。
和えるだけでヤンニョム風にできる市販のソースもあるので、唐揚げや竜田揚げが余ったら試してみてください。
スマジャーク【チェコ】

「スマジャーク」は、チェコでいう、いわゆるチーズフライです。
大きな厚切りチーズを丸ごと揚げたボリューミーな一品に、ポテトやタルタルソースを添えると、主役のような存在感です。
チェコは、チーズが美味しいことでも知られています。

筆者が旅行した首都のプラハでは、まさに漫画のようなホールチーズがダイナミックに陳列されていました。

大ジョッキのピルスナー(チェコビール)とあわせて口にしたい一品でしょう。
そのほか90選【名前一覧と簡単な解説】

ここからは、100種以上ある世界の揚げ物で、紹介しきれなかった分をまとめます。
さすがに量が量なので、簡単な表での説明になりますが、各国まんべんなく紹介していきますので、よろしければお付き合いください。
| 料理名 | 発祥国・地域 | 簡単な解説 |
| サモサ | インド | ジャガイモや豆などの具材を小麦粉の皮で包んで揚げたスナック |
| ワダ | インド | ふわふわとした、豆の揚げ物 |
| ジャレビ | インド | プレッツェルのようなシロップ漬けの(もしくはライム汁などをかける)揚げ菓子 |
| グラブ・ジャムン | インド | 世界一甘いと言われる、ミルクボールを揚げてシロップ漬けにしたお菓子 |
| ピサン・ゴレン | インドネシア | バナナに衣をつけて揚げたもの |
| バクワン | インドネシア | もやしやキャベツなどをふんだんに使う野菜のかき揚げ |
| クルプック | インドネシア | タピオカに魚介類のすりみを混ぜたものを乾燥させ、油で揚げたせんべい |
| アヤム・ゴレン | インドネシア | 衣をつけず、スパイスで煮込んでから素揚げにする、揚げ鶏 |
| ルンピア | フィリピン | 細長い春巻きで、豚肉や野菜が入り、甘酸っぱいソースで食べる |
| チチャロン | フィリピン | 豚の皮をカリカリになるまで揚げたスナック |
| トゥロン | フィリピン | バナナなどを春巻きの皮で包んで揚げたおやつ |
| トート・マン・プラー | タイ | 魚のすり身にナンプラーや唐辛子を混ぜて揚げたさつま揚げ |
| チャー・ヨー | ベトナム | ライスペーパーでひき肉や野菜を包んで揚げた春巻き |
| バイン・ラン | ベトナム | 緑豆の餡が入った米粉の餅を揚げ、ゴマをまぶした揚げ団子 |
| 炸鶏排 (ジーパイ) | 台湾 | 人の顔ほどもある巨大なフライドチキンで、衣は油切れのよいタピオカ粉を使う |
| 揚げ臭豆腐 | 台湾/中国 | 発酵液に漬けた、強烈な香りの豆腐を揚げたもので、地域によって辛いタレなどを付ける |
| 煎堆(チントイ) | 中国 | 餡を胡麻餅で包み、外にもゴマをまぶして揚げた点心の定番 |
| 芋角 (ウーゴッ) | 中国 | タロイモのマッシュでひき肉を包んで揚げた点心で、蜂の巣のような衣が特徴 |
| カリーパフ | マレーシア | カレー風味のジャガイモや肉をパイ生地で包んで揚げた軽食 |
| チコ・ロール | オーストラリア | キャベツや肉をパイ生地で巻いて揚げた、春巻きのようなスナック |
| フライド・ディム・シム | オーストラリア | 焼売に似た肉団子を揚げたもの |
| チキン・シュニッツェル | オーストラリア | 鶏肉のシュニッツェルをオーストラリア風にアレンジしたもので、ブルーチーズのソースで食べる場合も |
| マラサダ | ハワイ (米国) | ポルトガルから伝来した、表面がカリカリ食感の揚げドーナツ |
| マヒマヒのフライ | ハワイ (米国) | マヒマヒは、日本でいう「しいら」にあたる白身魚で、フライにもなる |
| 料理名 | 発祥国・地域 | 簡単な解説 |
| フィッシュ・アンド・チップス | イギリス | 白身魚のフライ+ポテトフライのセットで、モルトビネガーをかけるのが人気 |
| スコッチエッグ | イギリス | 茹で卵をひき肉で包み、パン粉をつけて揚げたもの |
| フライド・マーズバー | スコットランド | ヌガー入りチョコバー「マーズバー」をフライにした高カロリースイーツ |
| アランチーニ | イタリア | チーズやミートソースのリゾットが入ったライスコロッケで、語源はイタリア語で「小さなオレンジ」 |
| フリット・ミスト | イタリア | イタリア風・天ぷらの盛り合わせで、海老・イカなどの魚介が主 |
| パンツェロッティ | イタリア | ピザ生地にトマトやモッツァレラを包んだ、揚げパン |
| カンノーリ | イタリア | 筒状の生地に、リコッタチーズクリームを詰めたドルチェ |
| ゼッポレ | イタリア | 揚げドーナツにカスタードやゼリーを乗せたもの |
| チュロス | スペイン | 星型の断面をした、細長い棒状の揚げ菓子 |
| パタタス・ブラバス | スペイン | 揚げたジャガイモに、辛いトマトソースをかけたタパス |
| カーススフレ | オランダ | 塩味が強めのチーズフライ |
| ビターバレン | オランダ | 主に牛肉の煮込み料理が入った、一口サイズの丸いコロッケ |
| キベリング | オランダ | タラなどの白身魚を一口大にカットして揚げたもの |
| フリカンデル | オランダ | 皮のない細長い揚げソーセージ |
| フリテス (ベルギーポテト) | ベルギー | いわゆるフライドポテトで、二度揚げが特徴 |
| ベニエ | フランス | シュー生地や酵母生地を揚げて粉砂糖をかけた四角いドーナツ |
| チキン・キーウ | ウクライナ | 手羽元つきの胸肉を揚げた、厚いカツレツ |
| ジェルーニ | ウクライナ | 揚げ焼きにしたポテトパンケーキで、主にサワークリームを添える |
| ピロシキ | ロシアなど | 肉・魚介類・野菜からジャムまで、パン生地で包んで揚げた惣菜パンの総称 |
| ランゴシュ | ハンガリー | サワークリームやチーズ、ニンニクを乗せて食べる揚げたパン |
| ベルリーナー | ドイツ | 表面にアイシングや砂糖をかけ、ジャムを詰めた揚げパン |
| ポンチキ | ポーランド | 穴のないドーナツで、薔薇のジャムを詰めることもある |
| 料理名 | 発祥国・地域 | 簡単な解説 |
| フライドチキン | アメリカ | スパイスの効いた衣で骨付き鶏肉を揚げたフライ |
| コーンドッグ | アメリカ | ソーセージにコーンミールの衣をつけて揚げたもので、日本では「アメリカンドッグ」と呼ばれる |
| バッファローウィング | アメリカ | 素揚げした手羽先に辛いソースを絡めた料理 |
| ハッシュパピー | アメリカ | トウモロコシの粉(コーンミール)を丸めて揚げたもの |
| オニオンリング | アメリカ | 玉ねぎを輪切りにして衣をつけて揚げたサイドメニューの定番 |
| フライド・グリーン・トマト | アメリカ | 未熟な青いトマトを揚げた南部料理 |
| フライド・ピクルス | アメリカ | ピクルスに衣をつけて揚げたもの |
| ファンネルケーキ | アメリカ | パンケーキ生地を漏斗から油に垂らし、重なり合うように揚げたお菓子 |
| クラブケーキ | アメリカ | カニの肉を使ったもので、形や大きさ、味付けも土地や施設によって様々 |
| ロッキーマウンテン・オイスター | アメリカ | 牛の睾丸のフライで、一般的にはカクテルソースをかけて食べる |
| チミチャンガ | メキシコ | 肉やマリネなどをトルティーヤで包み、米を添えることも多い |
| トスターダ | メキシコ | トーストしたトルティーヤに、魚介類やシチューなどのメキシコ料理を乗せたもの |
| フラウタス | メキシコ | トルティーヤで具材をフルートのように細長く巻き、揚げた料理 |
| ソパイヤ | メキシコ | シナモンのきいた、メキシコ風揚げパン |
| チレス・レジェノス | メキシコ | 大きな唐辛子を肉詰めにして揚げたもの |
| プーティン | カナダ | フライドポテトにグレイビーソースや粒状のチーズをかけた料理 |
| ビーバーテイルズ | カナダ | ビーバーの尾の形をした平たい揚げパンで、シナモンシュガーなどで食べる |
| コシーニャ | ブラジル | ほぐした鶏肉をジャガイモ生地で包み、雫型にして揚げたコロッケ |
| パステル | ブラジル | 長方形の薄い皮で肉やチーズ、バナナまで、様々な具材を包んで揚げたもの |
| アカラジェ | ブラジル | 黒目豆のパンを揚げたもので、半分に切って様々な具材を挟む |
| ボリーニョ・デ・バカリャウ | ブラジル/ポルトガル | 干し鱈(バカリャウ)のコロッケで、ポルトガルからブラジルに伝わった |
| テケーニョ | ベネズエラ | チーズを薄い生地で包み揚げにした軽食 |
| アレパ | ベネズエラ/コロンビアなど | トウモロコシ粉のパンを揚げて、中に肉やチーズを挟んだもの |
| パパ・レジェーナ | ペルー/コロンビアなど | ラテンアメリカ風コロッケで、オリーブやゆで卵が入っていることも |
| ピカロネス | ペルー | カボチャとサツマイモを練り込んだ生地ドーナツに、黒糖・柑橘ベースのシロップをかけて食べる |
| ミラネーサ | アルゼンチンなど | 薄い肉や魚のカツレツで、イタリア風やコロンビア風などアレンジが幅広い |
| トストーネス | エクアドル/ニカラグアなど | 未熟なバナナを潰して二度揚げした、ポテトチップスのようなカリブ料理 |
| コンク・フリッター | バハマ | コンク貝の身を刻んで衣に混ぜて揚げた料理 |
| 料理名 | 発祥国・地域 | 簡単な解説 |
| ファラフェル | エジプト/イラクなど | ひよこ豆やそら豆を潰してスパイスを混ぜ、丸めて揚げたコロッケ |
| キッベ | シリアなど | ブルグル(挽き割り小麦)にひき肉などを詰めて揚げたもので、ヨーグルトやザクロソースなど、多彩なソースで食べる |
| サンブーサ | アフガニスタンなど | ひき肉やチーズを三角形の皮で包んで揚げたもの |
| シガラ・ボレイ | トルコ | チーズやパセリを春巻きの皮で細長く巻いて揚げたもので、名前の由来は「タバコ巻き」 |
| カダイフ | トルコなど | 「天使の髪」と称されるほど、ごく細い麺状の生地で、海老などに巻いて揚げることも |
| ルカイマット | アラブ首長国連邦 | 小麦粉の生地を丸く揚げて、デーツシロップをたっぷりかけたスイーツ |
| ズールビア・バミエ | イラン | チュロスに似た揚げ菓子で、サフランシロップやローズウォーターに漬けたもの |
| ブリック | チュニジア | 三角形の薄い皮に半熟卵を包んで食べる、揚げ春巻きのようなもの |
| マンダジ | 東アフリカ | ココナッツミルクなどが入った、すっきりとした甘みの揚げパン |
| ザラビア | アルジェリアなど | ごく細い生地をらせん状に巻き、オレンジの香りがする蜂蜜をかけて食べる揚げ菓子 |
| アカラ | ナイジェリア | すり潰した黒目豆の生地を揚げた、フリッター |
| クックシスター | 南アフリカ | 三つ編み状にしたドーナツを、冷たいシロップに漬け込んだ激甘菓子 |
| ケレウェレ | ガーナ | プランテーン(バナナの一種)を生姜や唐辛子のスパイスで味付けしたスナック |
| ブリワット | モロッコ | 肉などの具材を三角形に包んで揚げた、モロッコ流の揚げ春巻き |
| ターメイヤ | エジプト | 屋台の定番でもある、空豆のコロッケ |
| カターイフ | レバノン | チーズやナッツ類を生地で包み揚げ、甘いシロップをかけたスイーツ |
海外の揚げ物についてよくある質問
本章では、海外の揚げ物に関して、多く見られた質問に回答していきます。
調査の結果、海外の揚げ物に関する疑問は、起源や日本食との違いに集中していました。

「唐揚げは日本だけの料理なのか」を筆頭に、歴史面の質問が多かったです。
順次、答えていきますので、気になるものを読んでいってください。
唐揚げはどこの国の食べ物ですか?
唐揚げが日本で生まれた経緯には諸説ありますが、奈良時代に中国から揚げ料理が伝わったためといわれています。
あるいは、江戸時代に中国から伝わった精進料理で、油揚げを煮た「唐揚げ(とうあげ)」がルーツとも。
また、意外にも1960年代まで「唐揚げ(からあげ)」という表記は少数であったとされています。

どちらかといえば、衣をつけない素揚げを「空揚げ(からあげ)」と呼んでいたそうです。
その後、大分県で、私たちの知る「若鶏の唐揚げ」が生まれたという説も根強くあります。
似て非なる、あるいはまったく違う料理が少しずつ変化して今の姿になったとすれば、日本の唐揚げは日本で生まれたともいえるでしょう。
フリットとはどういう料理ですか?
フリットとは、イタリアを発祥国とする揚げ物の総称です。
「フライ」と呼ばれるものがサクサクの衣であるのに対し、フリットは基本的にふんわりとした衣が特徴です。

どちらかといえば、フライよりも「洋風の天ぷら」といったほうが近いかもしれません。
ふんわり食感の秘密は、主に、卵白を泡立てたメレンゲを使用している点にあります。
具材は、イタリアでは魚介類が多いものの、野菜も多く使われており、特定の素材を揚げたものとは断定できません。
フライや天ぷらに並ぶ、揚げ物の1ジャンルともいえるでしょう。
天ぷらの発祥国はどこ?
我々「現代日本人の知る天ぷら」が生まれたのは、もちろん日本です。
ただ、その起源には、ポルトガルとの深い関わりがありました。
天ぷらが現代の形になるまでの歴史については、こちらでも詳しく説明していますので、併せて読んでみてください。
「天ぷらは和食じゃないのでは」と疑う声もありましたが、そんなことはありません。
日本で確かに生まれた料理であり、海外文化を取り入れて進化した和食と整理できるでしょう。
まとめ
世界の揚げ物を知ると、料理は国境を越えて進化してきた巨大な文化であると再認識できます。
揚げ物は一つの発祥国から広がったのではなく、各地の歴史や風土に合わせて発展してきたようです。
古代文明の油調理から、日本に伝わり洗練された天ぷらの歴史、果てはアメリカのフライドコークのような遊び心ある料理まで、今回の調査では膨大な事実が浮かび上がってきました。
古今東西の揚げ物を知ることは、今手に取った揚げ物をより美味しく食べる、何よりのスパイスとなるでしょう。

今回、ランキングでまとめた料理には、可能な限り材料や商品の販売ページを添えましたので、興味があればぜひ確認してください!


