今回は、本職で製造ラインのフライヤーの操作・保守に携わる私が、家庭用におすすめの電気フライヤーを紹介していきます。
家庭で揚げ物を作るのは何かと億劫ですが、フライヤーが1台あると、そのハードルが下がるでしょう。
まず、具体的な機種を選ぶにあたって気になりがちな点を整理していきます。
こちらで気になる疑問を解決して、失敗のないフライヤー選びの助けとしてください。
まずは、卓を囲む家族・友人の人数をイメージし、カタログスペックと照らし合わせてみましょう。
- 大型・高火力 ⇒象印:あげあげEFK-A10
- 大容量・掃除しやすい ⇒ 山善:YAD-F801(S)
- コンパクト・省電力 →ツインバード:EP-4694PW
このほかにも、ノンフライヤー(エアフライヤー)も別途紹介しています。
メリット・デメリットや選び方のポイントも網羅していますので、気になる情報から読み進めてください。
【この記事を書いた人】
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 氏名(ふりがな) | 堀井 竜介(ほりい りゅうすけ) |
| 人相 | ![]() |
| 略歴 | 富山県砺波市の企業「株式会社なかしま」の正社員として勤務。 かき揚げを主とした、惣菜の製造全般に従事。 【具体的な業務】 ・製造ライン用電気フライヤーの保守・管理 ・かき揚げの原料の配合や調整 ・かき揚げの成型・揚げ作業・検品までの作業全般 ・商品開発 ※当サイトは運営者個人の活動であり、勤務先の意向とは関係ありません |
家庭用電気フライヤーのデメリット

家庭用電気フライヤーを購入するにあたり、特にコスパ的なデメリットを気にする声が多く聞かれました。

また、電気フライヤーは油の最低使用量が決まっている場合も多く、節約が難しいのでは、と不安視する声もあります。
購入するべきか、正しく判断できるよう、漠然とした不安を解消しましょう。
消費電力が大きい
電気フライヤーは、高温を一定時間キープしながら調理するため、どうしても消費電力が大きくなりがちです。

これは、強力なヒーターを使って油を短時間で加熱し続ける構造上、避けられません。
実際の消費電力は機種によって違いますが、小容量のフライヤーであれば比較的節電しやすいでしょう。
本記事で紹介しているなかでは、ツインバード社の「EP-4694PW」がおすすめです。
電気に限らず、揚げ油の加熱には大きなエネルギーが必要なので、揚げる量や使用頻度を意識しましょう。
油の消費量がかさみやすい
家庭用電気フライヤーは、最低限の油の量を要求する機種が多いです。
このため、どうしても油の消費量がかさみ、節約しづらい傾向にあります。

無駄なく揚げたい場合は、最低油量の少ない機種で計画的に揚げましょう。
ツインバード社の「EP-4694PW」は、300mlの油量から使えます。
オイルポットを利用して、なるべく油を再利用するのも節約のコツです。
家庭用電気フライヤーのメリット

家庭用電気フライヤーを使うメリットは、何より火を使わず揚げられる点です。
安全性はもちろん、ガスコンロに比べて簡単なので、揚げ物を食卓に導入しやすくなります。
卓上で使用できるコンパクトさ・便利さも魅力です。
安全性や設置の自由度、調理の幅の広がりが、電気フライヤーの利点といえるでしょう。
火を使わず揚げられる
家庭用電気フライヤーの大きなメリットは、火を使わずに揚げ物ができる点です。
ガスコンロを使わないので、引火の危険が減らせます。
油温調節機能つきのものも多く、加熱のし過ぎによる油の発火も防ぎやすいです。
また、料理に不慣れな人でも、ガスコンロよりは安心して揚げ物に挑戦できます。
火を使わずに揚げられることで、安心・手軽に本格的な揚げ物を作れるのです。
卓上で使える
家庭用の電気フライヤーは、食卓に置いて使えるタイプも多いです。
たとえば、串カツを目の前で揚げ、自由につまむようなパーティ向けの使い方もできます。
卓上に乗るサイズということは、多くの場合、収納しやすいサイズでもあるでしょう。
ガスコンロにはない便利さと、設置の自由度が魅力です。
家庭用電気フライヤーの選び方

家庭用電気フライヤーを選ぶポイントは、容量・メンテナンス性・安全機能など、多岐にわたります。
準備から後片付けまでの使用シーンを想像して、特に重視したいポイントを整理してください。
そうすれば、いよいよ欲しい機種が具体的に決まってくるはずです。
以下から、気になる項目を見ていってください。
一度に調理できる容量に注意
家庭用の電気フライヤーを選ぶ際には、一度に調理できる容量に注意してください。
たとえば、1人~2人で使う場合は0.5L程度の小型モデルが使いやすく、少量の揚げ物も手軽に調理できます。
一方、3人以上の家族やパーティをまかなうなら、1L以上の大容量モデルが効率的です。

- 小型モデル⇒ツインバード「EP-4694PW」
- 大容量モデル⇒山善「YAD-F801(S)」
をおすすめします!
まずは食卓を囲む人数を把握すれば、適切な容量もおのずと想像できるでしょう。
できるだけ掃除が楽なものを選ぶ
家庭用電気フライヤーには、掃除が楽なモデルもあります。
特に、内釜を外せるタイプは使用後に丸洗いできて便利です。
ほか、使用後の油を取り出しやすい、ポット型のものも後処理が楽です。

- 内釜を外せるタイプ⇒タイガー「はやあげCFE-A100-T」
- ポット型のもの⇒ツインバード「EP-4694PW」
をおすすめします!
揚げ物にはどうしても、しつこい油汚れがつきまといます。
道具や設備は、長く・たくさん使うほど、日々の管理の大変さを痛感するものです……。
そのため、メンテナンス性に気を遣ったモデルほど、長く愛用できるでしょう。
可能なら温度調節機能があるものを選ぶ
できるだけ、温度調節機能がある電気フライヤーを選びましょう。
食材や料理ごとの適温を簡単に設定できて、火加減の失敗や油の劣化を減らせます。

たとえば、野菜の天ぷらと鶏の唐揚げでは、適切な油温が20℃は変わります。
- 鶏の唐揚げ:170℃程度
- 野菜の天ぷら:150℃程度
さらに、同じ唐揚げでも最初は低温で肉に火を通し、後半から高温で衣をカラっと仕上げるのが理想です。
温度調節機能は、調理の幅を広げてくれ、安定した仕上がりも期待できます。
安全性に配慮したものを選ぶ
家庭用の電気フライヤーは、安全性に配慮されたモデルを選びましょう。
特に、不意の接触での事故を防ぐ機能が備わっているかがポイントです。
たとえば、マグネットプラグを採用している機種であれば、コードに足を引っかけてもフライヤーが倒れにくく、事故のリスクを減らせます。
ガスコンロにはない、大きなメリットといえるでしょう。
メーカーのサイトや販売ページに書かれた製品仕様を読んで、安全機能の有無を確認してみてください。
【番外編】ノンフライヤーも検討してみる
家庭用電気フライヤーの選択肢として、油をほとんど使わないノンフライヤーも検討する価値があります。
名前のとおり油をほとんど使わないので、低カロリーに仕上がり、掃除やメンテナンスも簡単です。
また、油を使わない分、油はねや火加減の心配も少なく、安心して使えます。

もちろん、通常のフライヤーと比べて、味・仕上がりは(良くも悪くも)変わります。
通常のフライヤーのデメリットがどうしても納得できないなら、ノンフライヤーの購入も検討してみてください。
家庭用電気フライヤーのおすすめ4選

この章では、家庭用電気フライヤーを4つ、厳選して紹介していきます。
4機種のいずれも、スペックや特長(つまり使い方)が違うものを選定しました。
具体的な機種を選ぶ前に、まずは注意すべきポイントを把握しましょう。
家族構成や環境に合わない機種を選んでしまうと、後悔するからです。
何人で使うか、どれくらいの量が揚げたいかなど、大体イメージできたら、以下から目星をつけてください。
象印:あげあげEFK-A10【総合的に安定】

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 価格 | 12,100円(希望小売価格) |
| 定格容量 | 1.0L |
| 消費電力 | 1,000W |
| 外形寸法 幅×奥行×高さ | 30×17×18cm |
| 内形寸法 幅×奥行×高さ | 21×14×10cm |
| 本体質量 | 約2.1kg |
| 温度調整機能 | 160〜200℃ |
| おすすめポイント | ・油温調節可能で揚げすぎ防止 ・フッ素樹脂加工で手入れ簡単 ・マグネットプラグで安全性も配慮 ・19cmの海老が丸ごと入るサイズ感 |
象印の「あげあげEFK-A10」は、総合的にバランスのいい家庭用電気フライヤーです。
温度調整機能やフッ素樹脂加工により、揚げ加減のコントロールやお手入れも簡単です。
電気コードは安全性に配慮したマグネットプラグなので、足を引っかけるなどしても外れやすく、転倒しにくいでしょう。
家族で使うなら、「あげあげEFK-A10」が安定しています。
山善:YAD-F801(S)【大容量・中身の見える蓋つき】

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 価格 | 約13,800円※販売店により変動あり |
| 定格容量 | 1.5 L(油量 約1,350 g) |
| 消費電力 | 800W |
| 外形寸法(幅×奥行×高さ) | 24.5 × 25.5 × 21.5 cm |
| 内形寸法(幅×奥行×高さ) | 公式に記載なし |
| 本体質量 | 約 2.2 kg |
| 温度調整機能 | 約160〜190℃ |
| おすすめポイント | ・容量が多い ・蓋付きで油ハネ防止 ・小窓で調理中の様子が確認可能 ・バスケット付きで揚げ物の油切りが簡単 |
山善の家庭用電気フライヤー「YAD-F801(S)」は、1.5 Lの十分な油容量を備え、3人以上の家族やパーティに適しています。
蓋付きなので油ハネも抑えられ、透明な小窓から調理中の様子も確認できる安心設計です。
さらにバスケットが付属しているため、揚げ後の油切りもスムーズで後片付けの手間が減ります。
ダイヤル式の温度調節機能があるので、火加減の小回りもきくでしょう。

容量に対してサイズも手ごろなので、家庭でたくさん揚げ物を食べたい場合に便利です。
ツインバード:EP-4694PW【1人~2人向け・お手入れ簡単】

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 価格 | 6,480円 |
| 定格容量 | 約 0.5 L(標準)/約 0.3 L(最少) |
| 消費電力 | 680W |
| 外形寸法(幅×奥行×高さ) | 約 23.5 × 18.5 × 19.5 cm |
| 内形寸法(幅×奥行×高さ) | 公式に記載なし |
| 本体質量 | 約 1.6kg(付属品含む) |
| 温度調整機能 | 低・中・高の3段階設定 |
| おすすめポイント | ・少量の油で(0.3Lから)使用可能 ・ポット型で油処理が簡単 ・マグネットプラグで安全 ・掃除が楽 |
ツインバードの「EP‑4694PW」は、コンパクトさ・手軽さに特化した電気フライヤーです。
油量0.3Lから使えるので、油が無駄になりません。
本体がコンパクトかつ、内釜の構造がシンプルなので、掃除も楽です。
少人数・少量の使用であれば、使いやすさの面で優れた一台といえるでしょう。
タイガー:はやあげCFE-A100-T【内釜を丸洗いOK】

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 価格 | 約19,020円※販売店により変動あり |
| 定格容量 | 1.0 L |
| 消費電力 | 905W |
| 外形寸法(幅×奥行×高さ) | 26.4×21.1×22.4cm |
| 内形寸法(幅×奥行×高さ) | 公式に記載なし |
| 本体質量 | 2.1kg |
| 温度調整機能 | 公式に記載なし |
| おすすめポイント | ・内釜が丸洗い可能 ・フッ素加工 ・電気コードが3mと長い |
タイガーの「はやあげCFE-A100-T」は、今回紹介する電気フライヤーのなかでも、メンテナンス性に優れています。
まず、内釜を外して丸洗いできるので、掃除が楽です。
電気コードが3mと、ゆとりのある長さなので、設置の自由度も高いでしょう。
フライヤーは汚れがちな家電なので、清潔さを重視するなら検討してみてください。
油いらず!電気ノンフライヤーの提案
ノンフライヤー(エアフライヤー)は、油を使わず、揚げ物に近い仕上がりを楽しめます。
当然、油を使った場合とは色々な違いがあるので、特徴を比較したうえで購入を検討しましょう。
今回は、特に注目されていたメーカーのものを、2種に絞って紹介します。
vesync(ウィーシンク):COSORI CAF-L501【大容量・多機能】

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 価格 | 約13,980円※販売店により変動あり |
| 定格容量 | 4.7L |
| 消費電力 | 1,230W |
| 外形寸法 幅×奥行×高さ | 27.4×36.5×30.7cm |
| 本体質量 | 4.54kg |
| 温度調整機能 | 75~230℃ |
| おすすめポイント | ・超大容量 ・85%油カット ・最大230℃の高火力 |
「COSORI CAF-L501」は大容量かつ高火力のノンフライヤーで、家族全員分の調理を一度にこなすのに便利です。
その圧倒的なパワーは、最大230℃もの火力を実現しました。
また、バスケットを外すと機能を中止できるので、調理中の細かい調整も自在です。
とにかく高性能なノンフライヤーを希望であれば、採用を検討してみてください。
ニトリ:2.2LXJ2G02【ノンフライヤー・中身が見える】

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 価格 | 約5,990円※販売店により変動あり |
| 定格容量 | 2.2L |
| 消費電力 | 1,150W |
| 外形寸法 幅×奥行×高さ | 21.8×24.0×28.4cm |
| 本体質量 | 約2.3kg |
| 温度調整機能 | 約80~200℃ |
| おすすめポイント | ・シンプルな構造と操作性 ・トレイとプレートは丸洗いOK ・調理中に中身が見える |
「2.2LXJ2G02」は、ニトリで買える、機能的なノンフライヤーです。
何より特徴的なのは掃除のしやすさで、トレイとプレートは取り出して丸洗いできます。

元々油で揚げないノンフライヤーですが、食材の油分や汚れをさっと洗うだけで綺麗にできるのも、嬉しいところですね!
操作性もシンプルで、ダイヤルでタイマーを設定するだけです。
思い立ったときにフライドポテトや唐揚げをつまみたくなるのであれば、ニトリでこの機種を探してみましょう。
家庭用電気フライヤーを選ぶときによくある質問
こちらでは、家庭用の電気フライヤーを選ぶ際に頻出の質問をまとめました。
また、電気フライヤーは容量やサイズなど、仕様も様々です。
ミスマッチなものを買ってしまわないよう、疑問は残さず消化しておきましょう。
油を入れっぱなしにして保管してもいいですか?
揚げ物に使った油は、使い終わったらできるだけ早く取り出して保存しましょう。
油を長時間フライヤー内に残すと酸化が進み、においや味に影響が出ます。

筆者の職場では、使用している油のAV(酸価)値が2を超えると交換時期と定められています。
1日に万単位のかき揚げを揚げる、極端な環境とはいえ、ものの2~3日程度で到達してしまう数字です。
食用油とは思いのほか足が早い食材なのです……。
また、フライヤーを清潔に保つうえでも、油をそのままにしておくのはよくありません。
多少めんどくさくても、油の管理をこまめにすると、結果的にフライヤーが長持ちします。
一度に揚げられる容量にこだわらないのであれば、油の後処理がしやすいポット型の機種を選ぶのもいいでしょう。
ノンフライヤーと電気フライヤーのどちらがいいですか?
結論としては、「油を使わない」特徴がメリットと感じるか、デメリットと感じるかで変わります。
いうなれば、本来油を使う料理を、油を使わず再現しているので、どうしても差異は出ます。
以下にそれぞれのメリット・デメリットをまとめたので、判断材料に使ってください。
| 項目 | 従来の電気フライヤー(油を使うタイプ) | ノンフライヤー |
|---|---|---|
| 仕上がり | 安定して美味しい揚げ物ができる | 油分が少なくヘルシーだが、味や食感が劣るケースも |
| 料理の幅 | 天ぷら、唐揚げ、フライ、串カツなどに限られる (揚げ焼きなどはできない) | 揚げ物風以外にも、温め直し・ローストなど幅広い |
| コスト面 | 油を相当数使う | 油不要(もしくはごく少量でOK) |
| 健康面 | 高カロリーになりやすい | 油を使わない・余分な脂が落ちるため低カロリー |
要約すると、イメージ通りの揚げ物を作りたいなら、油を使うタイプの電気フライヤーが無難です。

特に、カツやエビフライのような、衣にパン粉を使うメニューをノンフライヤーで仕上げると、パサパサになる場合もあります。
ノンフライヤーを購入する場合は、目的や使用のイメージを明確にしましょう。
まとめ
家庭用の電気フライヤーは、機種によって調理できる容量やパワーが違います。
ミスマッチな機種を買ってしまわないよう、どんな揚げ物を何人分作るか、ある程度イメージしておいてください。
まとめると、希望別のおすすめ機種は以下の通りです。
- 大型・高火力 ⇒象印:あげあげEFK-A10
- 大容量・掃除しやすい ⇒山善:YAD-F801(S)
- コンパクト・省電力 ⇒ ツインバード:EP-4694PW
一家に1台電気フライヤーがあると、揚げ物を格段に採用しやすくなります。
自分にとって最も快適な機種を選んで、豊かな揚げ物ライフを始めましょう。


